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土木建設業に従事していますが、専門分野のことは少なくて、昭和のこと、故郷・徳島のこと、延岡のこと、雑多なことを自分の記録として日記代わりに書いています。St.3bの「がんサバイバー」でもあります。
 日々(いや、気のむくままに)読み書き
ながい坂と虚空遍歴
2008-05-12-Mon  CATEGORY: 本、読書
このごろ、家で読む本は、小説のほうが多い。つい、この間までは、もっぱら新書だったのが、文庫本になっている。 
 
 今、読んでいるのは「虚空遍歴の下巻」。尾篭な話だが、これは、トイの本棚に置いてあり、毎朝、少しずつ読んでいる。 


 
 夜になると「ながい坂の下巻」を読んでいる。

 
 どちらも山本周五郎の長編小説だ。 
 
 朝は、大身の旗本の跡取りから、浄瑠璃の芸人の世界に飛び込み、なにもかも捨てて、芸術を追及していくが、最期は挫折し、ついには場末で力尽きる、という生き方。 

 
 夜は、下級武士から身を起こし、学問と武道にはげみ、逆境をはねかえして、藩の重職にまでのぼりつめる生き方。

 どちらも、厳しく、けわしい生き方だ。

 「ながい坂 上巻」から、少し引用。

 

 「けれどもな、祭りの世話人だって、笑いごとじゃねぇ、銭をばら撒いてもなりたがるやつがずいぶんいるもんだ、ことにふだん人から軽く扱われ、ばかにされている人間ほど、みんなのめえで羽織袴を着て、いばったようなまねをしたがるものさ、-----成り上がり物ってなあ、そういう人間のことをいうんだ、貧乏人から長者になり、草履取りから大名になったのをいうんじゃねえ、てめえが長者になると急にそり返って、貧乏人を見くだすような野郎のことをいうんだ



 主水正のことを「成り上がり者だ」と決めつける小屋頭の平作に、主水正のことが好きな山の番人の太造が「そうじゃねえ」と反論するときの会話。 

 
 
 
 同時に、読み進めているのだが、まったく矛盾しないで、頭の中に、はいってくるのである。 
 
 似ていないようで似ている。矛盾しているようで矛盾していない。 
 
 
 こういう読み方も、いいものだ。 


 つぎは「樅ノ木は残った」を読もう。


 しかし、こういう本ばかり読んでいると、専門の勉強がおろそかになってしまうなあ・・・・・。


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