FC2ブログ
土木建設業に従事していますが、専門分野のことは少なくて、昭和のこと、故郷・徳島のこと、延岡のこと、雑多なことを自分の記録として日記代わりに書いています。St.3bの「がんサバイバー」でもあります。
 日々(いや、気のむくままに)読み書き
短歌。天地に愧じず。
2008-09-03-Wed  CATEGORY: 未分類
 本棚から父の歌集を取り出して、パラパラとながめていたら、若い頃の歌がありました。

 父は、明治39年、木屋平村という標高1000mぐらいの四国山地の中に生まれました。

 やがて、青年になり、外の世界に夢を馳せながら、新しい知識を学んでいた頃の出来事を、五七五七七にまとめて残していました。

 歌の大意から解釈すると、誰かに告げ口されて、官憲の捕縛を受け、穴吹町警察署まで護送されて、檻の中に入れられ、取調べを受けた体験のようです。

 当時、山の中で本を読んだりしているような変人は、「あの者はアカだ」という疑いをかけられたそうです。多分、思想犯として取り調べられたのだと思います。



 父が存命中、赤い表紙の本を持っているだけで「アカ」だといわれた、と笑いながら話してくれたことがあります。

 これらのことを短歌にしたものだと思われます。

 では、七首ほどご紹介させていただきます。

檻ごしに はたと見合す眼と眼にて かかる日ありと君おもひしや

聞こゆるは 彼方の街のもの音か 起きて寝てみつ日の暮れてけり

蒼穹に かかる塵なし天つ日は しんしんと正邪を照破したまふ

父ひとり いますさみしさ青麦のあかるき里を走る護送車(くるま)は

聴取書に署名拇印を終わりたり窓近き木に朝が晴れてをり

大川の水ひろびろとみなかみより筏を連ね流しくる見ゆ

人を恨まずおのれを愧じず こんこんと湧く真清水と生きてゆくべし


 父の青春時代の姿が、目に浮かぶようです。

■ところで、今日は、56歳の誕生日でした。家族全員で、ささやかにお祝いをしてくれました。
 ひなたは「羞恥心」という流行の歌をダンスしながらフルコーラスで唄ってくれました。いい、プレゼントでした。


スポンサーサイト



ページトップへ  トラックバック0 コメント4
<< 2008/09 >>
S M T W T F S
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -


余白 Copyright © 2005  日々(いや、気のむくままに)読み書き. all rights reserved.