土木建設業に従事していますが、専門分野のことは少なくて、昭和のこと、故郷・徳島のこと、延岡のこと、雑多なことを自分の記録として日記代わりに書いています。St.3bの「がんサバイバー」でもあります。
 日々(いや、気のむくままに)読み書き
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伊賀上野にて。
2010-10-22-Fri  CATEGORY: 昭和という時代
 午前5時35分起床。天候は曇り。外気温20度の朝。

 今朝は、食事をすませて、そのまま現場に向かった。最後のコンクリート打ち込みの社内検査。昨日は雨、今日は曇り、明日は雨の予想。

 グッドタイミングでの施工だ。

 仕事は、先手必勝で、先に先にしておけば、こういうグッドタイミングを選定することができる。。。



(私の)忘れえぬ人々。伊賀上野編

忘れえぬ人々

今から四十年ぐらい前の一時期、自転車に乗って、あてのない旅をしたことがあった。
 自転車旅行 旧中仙道
  (写真は、旧中仙道。妻籠付近・)

 SLと自転車
 (写真は、木曽、奈良井付近)


途中、伊賀上野でのこと。

 奈良市内のユースホステルを朝早く立ち、柳生の里で、芳徳寺や柳生陣屋、一刀石などを見てまわり、梅の名所月ヶ瀬を経由して伊賀上野市に入った。

 当時、伊賀上野近辺にはユースホステルがなくて「今日の泊まりはどうしよう」となった。

 荒木又右衛門三十六人斬りの鍵屋の辻の近くにある自転車屋でタイヤの空気を入れさせてもらいながら「旅の者ですが、どこか、安い宿はないでしょうか」と、たずねたら一軒の商人宿を教えてくれた。

 さっそく、訪ねて値段をきくと、一泊二食付で1600円。

 私は「高い!!」と感じた。

 普段の泊まりは、一泊二食付700円のユースホステルか、野宿もしくはお寺の本堂や公民館などの無料の宿を乞うという日々だったので、一泊二食1600円はちょっと高いなあという気がしたのだ。

 でも、その日だけは、人恋しくて、星空の下、草にうもれての寝袋も億劫で、無性に畳の上の布団で横になりたかった。

 そこで、気の弱い私は、宿のおばさんに「わかりました。ちょっと伊賀上野のお城や忍者屋敷を見に行ってきます。そのあとで、また、来ますので」と、そそくさと旅館をあとにして、城ではなく伊賀上野警察署をたずねた。

 カウンターの向こうに警察官が座っていた。
「徳島から来た旅の者ですが、どこか、安くて健全な宿はないでしょうか」と聞くと「予算は」と聞かれるので、「1600円ぐらいです」と、つい、答えてしまった。答えたあとで、後悔した。もっと安く言えばよかったのにと。
 
 先程提示された1600円が残っていて、これより安い旅館など無いかもしれないと反射的に口から出てしまったのだ。

 警察官は、あちらこちらと何軒も電話をかけてくれて、とある旅館と交渉して1600円で予約していただき、メモ用紙に地図まで書いてくれた。

 地図を片手に、路地から路地を通って探してあてたら、さきほど「また来ます」の旅館によく似たたたずまいだった。

 あれっ?と思ったが、安い旅館はどこもみんな似ているのだろうと思い直し

「こんにちは。先ほど、警察から紹介された者ですが」と声を張り上げた。

「はーい」と出てこられたのは、さきほどと寸分変わらない同じおばさんだ。


 さすがの私も、少し気まずい思いがしたものの、夕暮れ時も近づき、気分が心細くなっていたこともあって、泊まらせてもらうことになった。
 
 今日までの一人旅の寂しさをどこかで紛らわせたかったのかもしれない。

 人恋しい私は、いつのまにか、旅館の家族と仲良くなり・・・・図々しく旅館の私的スペースである居間にも入り込み、夜は、旅館の息子さんや娘さんと話しをしたり、トランプゲームして遊んだ。夕食は、旅館の家族と一緒に食べた。

 朝は、部屋で一人食べるのも寂しいので、旅館の居間で朝食を食べた。
私のすぐ横に、白と黒との猫が来て「ぐっ」と、口から何かを吐いた。青っぽい色をしていた。草かもしれない。・・・というようなことが今も印象に残っている。

 翌朝、ありがとうございます。それでは出かけますと、旅立つことにした。旅館代金を精算すると、夜、徳島にかけた長距離電話の電話代(約200円)を「もう、いいよ。要らない」とどうしても受け取ってくれなかった。

感謝しつつ、宿を出て、忍者屋敷を見物してから、次の泊まりの候補地「四日市」をめざした。

 旅館の名前は「商人宿松坂屋」。

 あの松坂屋の人たちは今も健在なのだろうか。

 親切に旅館をお世話してくれた若い警察官はその後どうしたのだろうか。

 ・・・・・などと、ふと、思う。
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