土木建設業に従事していますが、専門分野のことは少なくて、昭和のこと、故郷・徳島のこと、延岡のこと、雑多なことを自分の記録として日記代わりに書いています。St.3bの「がんサバイバー」でもあります。
 日々(いや、気のむくままに)読み書き
「二つめにかかる」から (その1)
2011-05-21-Sat  CATEGORY: 「二つめにかかる」から
午前5時50分起床。曇り。外気温23度の朝。日中は晴れ間もさしたが全般的に雨模様。
 
 今日は、経営会議。

 午後から、帰宅して、ひさしぶりに散髪をしてきた。




歌集「二つめにかかる」から(その1)
 
はじめに

机の上に「二つめにかかる」という古い歌集がある。父の唯一の歌集だ。
 二つめにかかる

昭和3年から昭和48年まで、十数年の中断をはさんで、時々に詠んだ歌たちが、忘備録として、あるいは生活の記録として書き連ねられている。戦時中のは「つらすぎる」として載せていない。

貞光町を離れ宮崎の地に移る父のためにと、郷里・貞光町の知人、歌友、友人、多くの方たちのご助力で歌集として出版していただいたうえ、歌碑まで建立していただいたのだ。
あらためて、郷里の皆様の温かいお心遣いに感謝の念がわいてくる。

父が生きてあれば今年は107歳になっている。
私は「短歌」のことなど、皆目、わからない。でも・・・・・
これから、時折、この日記において詠まれた歌のいくつかを紹介してみたい。

「瓜の木」
さゐさゐと山はあかるく瓜の木の肌なめらかに朝をしぐるる
あかぎれに沁みる山畑のひえ土や草を抜きつつおのれいたわる
あたたかきよその布団のことをいひ囲炉裏に老父の薯焙ります
神前に雪の朝を掛けながす詩軸の文字の墨匂うなり
山蔭のひそけさや夜の明けていて阿蘭陀いちごをふるはす霞
み冬めく朝の山の寂けさを松葉噛みつつ歩をゆるめたる
人形をふるさとの蔵に納め置きて鐵をあつかふという娘の便り
竹林のかたへの茶の木凍み枯れて夕ひそびそと氷雨になれり
堅き樹は堅き音しぬ 山越すとつめたき山の樹をたたきつつ
水涸れて川瀬の底の水苔にとどくひかりは春ぞとおもふ



明治39年、四国のチベット、剣山系の山の中、麻植郡木屋平村川上で次男として生まれた。海抜500mの山峡に点在する古り朽ちた草家に生まれ、十五の春からはカンテラやランプを灯した山小屋で寝起きし、草鞋に脚絆、外縫いのいでたちに弁当を袋に入れて背負い木こりとして山中を歩いた父。
 父


県内の木頭村、一宇、東祖谷、板野郡から長野県、岐阜県の山中を転々、木材搬出、土工、炭焼き、伐採などに従事しつつ、徳島毎日新聞の通信記者をやりながら、かたわら短歌をつくりはじめた。

 その初期の歌が、上に詠まれた歌だと思う。


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