土木建設業に従事していますが、専門分野のことは少なくて、昭和のこと、故郷・徳島のこと、延岡のこと、雑多なことを自分の記録として日記代わりに書いています。St.3bの「がんサバイバー」でもあります。
 日々(いや、気のむくままに)読み書き
モスラ対ゴジラ
2012-07-25-Wed  CATEGORY: 映画

長かった梅雨がやっと明けたと思ったら、連日の猛暑つづきである。





 私の父は、映画好きだった。町内にあった貞光劇場や貞光会館に幼い私の手を引いて、よく足を運んでいた。

 貞光町で上映されるのは、邦画がほとんどなので、子供の頃から、月形龍之介、片岡千恵蔵、中村錦之助、大川橋蔵、東千代之介、大友柳太朗、市川右太衛門、黒川弥太郎、山形勲、進藤英太郎などの名前を諳んじることが出来たし、ゴジラ、バラン、モスラ、ラドン、電送人間、ガス人間、液体人間・・。小林旭、石原裕次郎、宍戸錠・・なども、顔と名前が、たちどころに浮かんでくる。

「門前の小僧習わぬ経を読む」なのか、おかげで、還暦を迎えようとしている今も映画好きである。
観た映画で印象に残っているのは、それぞれの作品のストーリーや出演者、映画会社だけでなく「誰と、どこで」しかも「どんな雰囲気で」で観たことまで記憶していて、当時の情景さえおぼろげに浮かんでくるからおもしろい。

 映画「モスラ」では、幼虫のモスラが東京タワーに繭をつくり、そこから成虫になって飛び立つシーンがある。陸上自衛隊は新兵器メーサー砲で繭を焼くが、間一髪、モスラは成虫となって大空に飛び立つ。

 モスラは幼虫の時期においても成虫してからも、常に「はかなさ」とか「かよわさ」をまとっている。
モスラは死ぬ。ゴジラは死なない。モスラは死んでも、次世代のモスラが卵の殻を破って出現してくる。

「もののあわれ」と「輪廻」。

  これが、いい。

 反対にゴジラは絶対的モンスターで、無限の強さとして現れる。

「無限の強さ」と「はかなさ」が「モスラ対ゴジラ」で対峙する。

母モスラは、最期の武器である「毒の鱗粉」でゴジラに歯向かう。
しかし、ゴジラは母モスラを倒し、母モスラは卵を守りながら死んでいく。母モスラの羽の下で、卵の殻を破りモスラ幼虫が出てくる。一匹目に続いて、二匹目のモスラが出てきたときは、子供ごころに驚きと感動を覚えた。暗い館内からは拍手が聞こえ、つられて私も、そっと両手を打ち鳴らした。

 ゴジラは、双子の幼虫のモスラに糸を吹き付けられてがんじがらめにされて、崖から転落し、海中に沈んだまま再び上がってはこなかった。

 ゴジラが敗けたというより、モスラと戦うのを放棄したような形で終わった。
無限の強さが、もののあわれに負けたのである。

いい映画だった。
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