月曜日だからなのか、病院は混んでいて長く待たされた。
その間、正岡子規の「墨汁一滴」を開いてみた。読みやすい個所を拾い読みしたのだ。
「それについて思ひ出すのは前年やかましかった人種改良問題である。もし人種の改良が牛の改良の出来る者とすれば幾年かの後に日本人は西洋人に負けぬやうな大きな体格となり力も強く病もなく一人で今の三人前も働くやうな経済的な人種になるであらう。しかしその時日本人固有の品性のうまみは存して居るであらうか、何だか覚束ないやうにも思われる。」
明治時代は、西洋人に劣等感を持っていて、人種改良などが本気で言われていたようである。
品性が失われることを子規は危惧していた。
おもしろいなあ、と思う。
話は変わる。
アンドロイドのアプリに面白いものがあったので試してみた。
お札が勝手にしゃべり出す「お金占い」である。

技術もさることながら、この発想がおもしろい。