土木建設業に従事していますが、専門分野のことは少なくて、昭和のこと、故郷・徳島のこと、延岡のこと、雑多なことを自分の記録として日記代わりに書いています。St.3bの「がんサバイバー」でもあります。
 日々(いや、気のむくままに)読み書き
コンクリートを 打つ
2013-12-21-Sat  CATEGORY: 建設

TVなどを見ていると「家のコンクリートを流し込みました」というような、コンクリートを液体と思っているのではないかと錯覚しそうな表現は少し耳障りだ。

 コンクリートは流してはいけない。コンクリートを流すと、いい仕事にはならない。コンクリートは締め固めるものだ。コンクリートを言葉通りに流している人たちもいるかもしれないが、それは多分、少数だ。ほとんどの工事ではコンクリートを打っているのである。

 ところでコンクリート施工は「コンクリートを打つ」「コンクリート打込み」「コンクリート打設」という表現をしている。この「打つ」という語源は諸説があり、どこから来たのかは正確にはわからない。

 私が思うには、昔は水分の少ない硬いコンクリートを突き棒などで叩いて締固めをしたことから来ていると思う。

 うどんにしても蕎麦にしても、練り混ぜ水が少ないと、硬く強く締まる。

 例えば、堤防の法面の土羽部などは不透水性の粘性土を持ってきて土羽板で「叩いて」締固めて、洪水のときに川の水が浸透しないように防いでいる。この作業を「土羽打ち」というし、そして、粘性土のことを土羽土といった。

 また、古い家屋の中にある土間、これも土間をつくるときに「土間打ち」といい、完成した土間のことを、略して「たたき」とも呼んだりすることもあった。つまり、古来から、締固めるためには、叩いたり打ったりしていたのだ。

 その昔、コンクリートは当て字を用いて「混疑土」と書いた。つまり、締め固めるために、堤防の土羽土と同じように「混疑土」を打って、叩き締めていたのだと思う。
 そこから「コンクリートを打つ」が出てきたと個人的には考える。
 昔から、職人は、丁寧にいい仕事をしていたという証でもある。

 今は、内部振動機(バイブレーター)で、流したりしないで懸命に締固めている。

 締固め≒打つ、なのである。
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