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土木建設業に従事していますが、専門分野のことは少なくて、昭和のこと、故郷・徳島のこと、延岡のこと、雑多なことを自分の記録として日記代わりに書いています。St.3bの「がんサバイバー」でもあります。
 日々(いや、気のむくままに)読み書き
社内報。
2007-11-19-Mon  CATEGORY: 建設
 社内報に書いたものをそのまま引用。

 このごろの仕事は、受注しても、不安な要素のほうが強い。
 仕事が出る。「取るぞ」と目標を定める。受注するために、総合評価で高い評価を得ることなどはじめ、細心の注意をはらって資料を提出する。「適切」と思われる入札額を検討し、決定し、応札する。 
 目標どおり受注すると、以前なら、100%うれしいものがあった。
今は、違う。まず、不安がよぎる。
 
 もちろん、目標が達成できた分、うれしいのであるが「取ってよかったのだろうか」という不安がよぎるのである。とは、いっても、目標としていた工事が受注できないと、たまらなく悔しくなる。粗の実行予算を組んでいるものの、推測やわからないものが多いのである。

 そのことの、いろいろな理由はあるが、いちばんは、設計価格よりもかなり安く応札したせいである。売上が伸びても付加価値がとれなれば、どうしようもない。なので、「よかったのか、これで」という考えがよぎるのである。 
 仕事を取りに行くための判断基準は、売上高だけでなく「施工能力や施工体制」そして「付加価値額がどのくらい確保できるのか」「発注機関」など、目先のことや、もっと先のことなど、いろいろな要因を全体的に見て判断することが大切だと思う。売り上げ高は、参考程度でいいのだと思う。

 実に、いやな言葉だが、我々業界はフルイにかけられているのかもしれない。フルイにしがみつけられるか、落ちるか。 
 
 推測だが、来期、地場の建設産業の決算は、よくないだろう。赤字を出す企業がかなり増えるだろう。かくいう、弊社とても例外ではない。 
 
 そして、廃業、倒産などの事例が多くなり、オンブズマンの思惑どおり、業者数が減っていくのだろう。 
 しかし、減ればいい、というものではない。善良な会社が無くなり、不良不適格業者が残ることもある。 
 
 もっと、われわれ業者も、赤字覚悟みたいな馬鹿な数字で応札しないような、そういう、自己抑制は働かないのだろうか。
 冷静に考えれば、工種によって「損益分岐点額」の相場がある。その、相場を無視して受注しようとするし、一方では、受注しないとどうにもならないという現実もある。 
 囚人のジレンマという話にもあるように、誰か、一人でも、馬鹿をすれば、システムは崩壊する。それを、今や、一人ではなく、ほとんどの業者がやっているのだから、閉塞するばかりだ。 
 
 落語に、「黄金餅」という咄がある。 
 くわしい話は、志ん生の「黄金餅」をお聴きになるとよい。 

 その中に、「他人(ひと)にするんじゃねえ。みんな、自分にするんだ」という大家の台詞がある。 
 
 普段から使われている何気ない言葉だけど、こうやってせちがらい暮らしを支えあって生きてきた、庶民の知恵が語られていると思う。 
 談合、というのではなくて、何か、古くても新しい、もっと「庶民の知恵」を生かしたいものだ。 
 自分たちの業界は、体力勝負みたいな様相を呈し始めている。我が社も、他社もフルイに落とされないように、生き残っていかなくてはならない。そのためには、付加価値を出せることと、施工能力の向上、あとは、今までのように、愚直にこつこつと「いい仕事」をしていくことではなかろうか。



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