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土木建設業に従事していますが、専門分野のことは少なくて、昭和のこと、故郷・徳島のこと、延岡のこと、雑多なことを自分の記録として日記代わりに書いています。St.3bの「がんサバイバー」でもあります。
 日々(いや、気のむくままに)読み書き
地域貢献アンケート。
2008-10-28-Tue  CATEGORY: 建設
   地域貢献のアンケートがあり、末尾に、意見や感想を書く欄があったので、ついつい、くどく、長く、感情的に、書いてしまった。

 会社としての意見や業者側の意見というより、私個人の意見かもしれないが、今の時点で感じたことを書いた。

 

●昨今の「地域貢献活動」を見ていると、昔のISO取得ブームが思い起こされる。

 発注者から満点で評価されるためには、発注者の評価チェックリストをひとつひとつクリアーすることで、ほとんどの会社が「満点」を取れるはずだ。その昔、建設会社がこぞってISO認証取得のために「投資」した結果、ほとんどの会社がISO認証を取得して、ISO取得による差別化はなくなっている
 地域貢献についても、同じことがいえる。地域貢献という評価項目に「投資」し、投資余力のある会社のほとんどは「満点」になり、差異がなくなり、競争は無意味になる。
 ボランティアとか地域貢献活動は、自発的に行うものであり、発注者から、半ば強制されたり、制約されたりする行動ではない。それに、ボランティアや地域貢献などに競争原理が働いてくると、表面的な地域貢献ばかりになり、地域からの「信頼」が、ますます減ってくると思う。「技術」は、競争概念が似合うが、ボランティアに、競争概念やあからさまな取引概念をいれることは、そぐわない。

●わが国には「秘すれば花」という言葉がある。今の、地域貢献をみていると、評価してもらうために、新聞社や発注機関に事前に連絡し、近所の草刈を半日ぐらいかけて「ぱっぱっ」と行い、地元新聞に記事として取り上げてもらい、発注者から評価してもらっている会社が、見受けられる。それこそ、涙ぐましい努力である。企業として、少しでも受注機会が増えるように努力することは、これも、自然である。

 そんな努力をさせないでほしい。

 こうした「地域貢献活動」というのは、自らの「目の前の利益のため」というのが、ありありと見て取れる。このことは、決して地域というコミュニティの利益にはつながらない。長い目で見ると、結果的に地域社会における「信頼」の崩壊に寄与してしまう危険性もある。

 一般的に、個や法人であるなしに関わらず、何らかの形で「地域社会に奉仕する」という活動は、地域社会や隣人や発注機関から、何らかの「お返し」を期待している部分があることは、否定できない。

 これは、昔から連綿と維持されてきたシステムで、この「秘すれば花的」な活動は、ある意味、高度な「見返りの戦略」であるかもしれないが、その部分を、あからさまに「ギブアンドテイク型」に変えてしまうことはよくないと思う。

●先日、地方自治体で、はじめての総合評価方式の入札が実施された。これは「特別簡易型」という方式で、発注者が、業者からあらかじめ提出された資料や、発注者の資料で「評価する」という仕組みだ。その結果、私として、信じられない結果が出た。「あれっ?」と思われる業者が地域貢献の項目で満点をとり、何十年も前から、公園の清掃や草取りを、それこそボランティアで行っている優良企業が、「あれっ?」と思われる業者の半分ぐらいの評価点であった。

●このように、一方で、昔から「目先の利益確保」とは無関係に、地道に永年にわたり、継続して行っている「地域貢献活動」は、正当に評価されない場合が出てきたりするのをみると、こういう評価はやめてもらいたいものである。

 地道に、こつこつと永く続けてきた活動を評価されることは、うれしいものがあるが、こういう公平性に疑問を持つような評価の事例があると「余計な世話はやめてくれ」と云いたくなる。

 本当の「差異」とか「差別化」というのは、こういう「秘すれば花」のほうに現れると思う。「秘すれば花」を評価してくれるのは地域の人たちである。発注者ではありえない。なので、発注者サイドの「評価」は、基本的にはやめたほうがいいと考える。

●以上の観点から、地域貢献という評価項目そのものをなくしたほうが、より公平な評価ができるのではないだろうか、と考える。

●ただ、災害時の出動態勢などでは、むずしい問題もでてくる。地域社会で自然災害が発生すれば、すぐに行動にうつるのが地場型中小建設業者としての「本来の姿」であり、当然のことであり、そうしてきた歴史もある。しかしながら、公共工事の大幅減少、入札制度の改革などで、地場業者の経営は厳しく、存続の危機にたたされていて「発注者から見放された」みたいな感情もあり、公的機関から「道路が崩れたので出てください」と云われても「いや、うちは、協力しません」と、公然と断る業者も出てくると思われるし、現に、そういう姿勢を打ち出している会社もあるようにきいている。
●このことを考えると「何かしらのインセンティブ」ないし「メリット」がないと、災害時の出動に、支障が出てくる恐れがある。業者数の数が、以前よりも大幅に減少している現実をみると、災害時の出動をうながすための、最低限の「地域貢献」という評価は必要かもしれない。

●国交省が、現在行っている総合評価方式は、多くの問題があり、けっしてベストとは思えないが、地域貢献については、今のところ「災害時体制」と「維持工事の実績」だけの評価なので、「地域貢献度」としてはベターだと思う。


 
 以上、だらだらと、長く文章になった。見直してみると、もっと簡略すればよかったと思うが、すでに提出したあとなので「覆水盆に還らず」である。

 では。


 
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コメント

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地域貢献・・・・
コメントso | URL | 2008-10-31-Fri 00:03 [EDIT]
長文になろうが、事実を書くというのは良いことだと思いますよ。握りつぶされようが一般常識から外れていることはビシビシ意見して良いと思います。指名競争であれば、意見したら指名停止になると思いますけどね。

地域貢献、ボランティアをマスコミや役所に事前連絡して行なう会社は、見返りを求めたもので知能犯。一般常識からするとボランティアではなく、たんなる営業としか思えません。しかしながら 県発注機関からすると、そのような会社が良い企業として真から思っていることでしょう。

私共は休日の早朝などに、歩道に生えた草むしりなどしますが、自発的に行ない役所にも伝えてないです。言う必要もないです。

数年前の洪水の時、10日間ほど社をあげて浸水地域へ復旧に行きました。勿論ボランティアです。
一方、災害復旧の仕事をもらい自分達も貢献だ・・・などと、対価をもらい貢献ボランティアと思っているのもいました。

私ら同業仲間は、二度と災害ボランティアはしないと決めました。県から早く潰れろ言われんばかりの仕打ちをうけているので、県へ義理立てする必要は無くなったからです。
未だに指名競争で守られ平均落札率92%を保持している建設コンサルタント業者達が、率先して災害ボランティアをすべきだと思っております。

総合評価は、OBが在籍する会社であれば評価が上がるということも十分に考えられます。
地域貢献というものは役所が評価するには価しない、米国の公聴会スタイルの民間人が評価すべきことと思います。
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